
今回は川崎市麻生区にて布団の上での孤独死でした。
発見されるた時は死後4週間が経過されていた様子です。
布団の上で最後を迎えられました。新聞屋さんが警察に通報され発見に至りました。
お部屋に入るとハエが大量に発生してしまい、腐敗臭もかなりしている状況です。ご遺族様が中に入ったのですが腐敗臭に耐え切れなくて弊社に依頼をしたそうです。
早速防護服を着て部屋に入らせて頂き、まずは害虫駆除を行います。扉の開け閉めでハエが外に出てしまわないようにします。ハエを退治できたら薬品散布を部屋中に噴霧して一時的ではありますが除菌を行います。
空気中に舞ってしまっているウイルスや布団に噴霧して近隣様が迷惑にならないように処理します。
除菌には弊社では複合二酸化塩素を採用しています。安定型二酸化塩素では一時的に腐敗臭が落ちても除菌力が足りません。弊社が使用している物ですと消臭と除菌を行えますので、匂いだけではなくウイルスにも効果があると言われています。身近なところでは被災地の死んだ家畜等に噴霧している薬品です。もちろん人体に害がないものです。
部屋中に噴霧した後は汚染されている家財道具を搬出してから汚染畳も搬出します。今回は床下材が汚染されていなかったのでここまでで特殊清掃の作業は修了です。再度薬品を噴霧してから仕上げにオゾン機を使用して消臭と除菌を行います。
今回のケースでは、布団の下に保温材が敷かれており、汚染箇所も広がらずに済みましたので、床下などに体液や血液が流れてしまっていませんでした。
統計では日本全国で孤独死してしまうケースが増え続けてしまい、内閣府のデータによると東京都23区では65歳以上の孤独死が年間2700人を超えています。1日あたり7人以上が孤独死状態で最後を迎えれています。
全国規模で考えますと年間1万5,603人1時間に3人が「孤立死」していることになります。
高齢化が進み今では「超高齢化社会」に突入しています。その中で都心部などでは、核家族化や少子化が進み孤独死を避けれない状態になっしまっています。
少しでも孤独死を減らせる社会を作りたいと思います。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。