
各地で30℃を超える暑さが続いており、酷暑による熱中症で搬送・死亡のニュースが連日報道されています。中には、一人暮らしの高齢者の方が、エアコンがついていない部屋で孤独死されていたのを発見された、というケースもあります。
今や現代日本の社会問題の一つとなっている孤独死は、年齢・性別問わず誰しもに起こってもおかしくはない問題となっています。それでも、病気やけがをする可能性が高い、社会活動への参加率が低くなっているといった観点から現役世代よりも高齢者の方が孤独死リスクは高いと言えるでしょう。
今回は孤独死の現状と、高齢者向けの見守りサービスについてです。
現在、孤独死に関する全国的なデータはありませんが、孤独死の発生件数は増加傾向にあると言われています。東京都監察医務院の「東京都23区における孤独死(自宅住居で亡くなった単身世帯者)統計」によると令和2年の東京23区内における一人暮らしで自宅住居で亡くなった単身者数は、8,950名でした。前年(令和元年)は8,433名、前々年(平成30年)は8,348名で、年々増加しています。
また、同データによれば死亡時の年齢は15~64歳は2,621名に対し、65歳以上は6,311名と約7割が高齢者であったことがわかっています。
孤独死に関するデータは、一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会が定期的に公表している「孤独死現状レポート」があります。第6回のレポートによれば、孤独死発生から発見までの平均日数は17日で、およそ4割が3日以内の早期発見となっています。しかしその一方で、1ヶ月以上、3ヶ月以上かかっているケースも。さらに、同レポートでは発見原因の構成についてのデータも公表しています。孤独死の発見に至った要因は「音信不通・訪問」(56.1%)、「異臭・居室の異常(25.1%)」が全体の8割を超えています。
※参考:一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会「第6回孤独死現状レポート」
遺体が放置されると腐敗が進行し、腐敗臭いわゆる「死臭」が発生します。死臭は非常に強く、隣の部屋や近くに住んでいる人の家にまで臭いが漂うと言います。遺体は夏場で2~3日、冬場では最長1カ月、平均2週間で腐敗がはじまり死臭が発生するとされています。腐敗が進めば死臭が強まったり、血液などが部屋の床や壁に染み込んでしまったり、害虫の発生の原因となったり、様々な二次被害が発生してしまいます。
2022年の「国民生活基礎調査」(厚生労働省)によれば、65 歳以上の方の家族形態をみると「単独世帯」が 873 万人(全体の21.7%)となっています。これは増加傾向にあり、2022年に初めて20%を超えました。
高齢者の一人暮らし、孤独死が増加している中、何かあった時に家族などに異変を知らせる「見守りサービス」に注目が集まっています。
各自治体で高齢者向けサービスを実施しています。サービスの内容は自治体によって異なり、自宅訪問や電話などによる安否確認サービス、食事を自宅まで届けてくれる配食サービス、ゴミ出しサポートなど様々です。そのほか、地域住民および、郵便局やライフライン事業者、新聞・牛乳配達などの事業者と連携しながら、見守り活動が行われています。
在宅高齢者見守りセンサーサービス:寝室等に睡眠解析機能を持ったセンサーマットと温湿度を計測するセンサーを設置することで、見守り対象者が睡眠状態や生活リズムを専用アプリから確認できるようにするもの。
声による訪問 ふれあい電話:定期的に電話をかけ、話し相手になったり、安否確認をするサービス。
緊急通報システムの貸与:自宅に緊急通報装置を設置し、急病などの緊急時にボタンを押すと市が委託する民間事業者のオペレーションセンターへつながり、救急車の手配などを行ってもらえるシステム。
高齢者配食サービス:市内在住の65歳以上を対象に、所沢市の指定業者が栄養バランスのとれた食事を自宅まで届けるとともに、安否確認もしてもらえるサービス。
緊急通報システム:ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、または重度の障がいがある方などを対象に、咀嚼、嚥下能力の低下に対応した食事を利用者の選択に応じて配達。昼食または夕食の配達を通じて安否の確認を行う。
寝具洗濯乾燥消毒サービス:寝具を干すことが難しい方などを対象に、水洗いによる寝具類の洗濯乾燥消毒サービス事業を実施する事業者へ補助金を交付することで、支援する。※大正区のみ
「見守りサービス」の提供を始める企業が増えています。電話からの安否確認から、家電を活用して異常を検知・離れた家族に通知したり、外部からエアコンを制御して室温を管理したり、家族に代わって自宅を訪問したりと、様々なサービスが登場しています。
リビングやトイレ、廊下などの電球を「ハローライト電球」に交換するだけで始められるサービス。24時間、一度も電球のON/OFFが確認できないなど、異常を検知すると事前に登録した家族や知人にメールで通知が届く。家族が訪問できなければ、ヤマト運輸のスタッフに訪問を頼める。初期費用や電球代は0円で、サービスは月額1078円。
利用者の生活パターンに合わせて、ロボットが定期的な声かけをしたり、遠隔地のオペレーターを通した会話ができる。ロボットからの声かけは、朝昼晩の挨拶から、薬の服用時間、暦に合わせた雑学情報などを配信。24時間365日、遠隔地でオペレーターが待機しており、話しかけるとオペレーターが回答を考えるため、人間同士のようなおしゃべりができる。
いかがでしたでしょうか?
今回は孤独死の現状と、高齢者向けの見守りサービスについてみてきました。孤独死は、性別や年齢問わず誰に起きてもおかしくない問題となっています。身内が孤独死しないよう、日頃から交流をとったり、万が一の時の連絡手段を決めておきましょう。また、離れた家族のことが心配という場合は、自治体や企業が提供している見守りサービスの利用を検討してみましょう。
弊社ロードでは、特殊清掃や消臭・消毒、遺品整理など幅広いご依頼に対応しております。遠方にお住いの方より特殊清掃や遺品整理のご依頼も承っております。「見積りの時だけ立ち会える」「鍵を送るから、あとは電話やメールで やりとりしたい」など、どのようなご要望でも見積りスタッフにお伝え下さい。
対応エリアは関東1都4県【東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県】、関西2府4県【京都府・大阪府・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山県】。一部対応していない地域もございますが、臨機応変に対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
ロードでは特殊清掃のほか、家財整理から不用品の回収、ハウスクリーニング、消毒作業などを承っております。不用品の中で買取できるものがあれば、お値引きすることも可能。清掃・消毒作業や不用品回収等をご依頼、ご検討の方は、ぜひロードまでお問い合わせ下さい!
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。