
夏の時期になると、多くのご家庭で「虫」に関するお悩みがつきません。玄関やベランダなど家の周りだけではなく、家の中に侵入してくることもある虫たち。羽音などが煩わしいのはもちろん、いるだけで嫌な気持ちになったり、時には健康被害をもおよぼします。
今回は、夏の時期に家の中に侵入・発生する虫と、虫を寄せ付けないための対策についてまとめていきます。
多くの害虫は高温多湿の環境を好むため、夏の時期は必然的に虫が大量に発生し、活発に動きます。では、夏に発生する虫の種類と特徴はどんなものでしょうか?
日本には約130種類の蚊が生息していますが、一般的によく見られるのはアカイエカやヒトスジシマカ(藪蚊)です。それぞれ生息する場所と吸血する時間が異なり、アカイエカは家の周りで見かけ屋内に侵入し夕方から夜にかけて吸血します。一方、ヒトスジシマカ(藪蚊)は雑木林の中に生息し、昼から夕方にかけて吸血します。
アカイエカやヒトスジシマカで4月の下旬から11月下旬ごろまで活動しますが、アカイエカは真夏にやや少なくなり、ヒトスジシマカは7~9月に数が多くなります。
蚊は薮や湿った日陰を好み、水のあるところに卵を産み付けます。池や下水溝、浄化槽、水田、植木鉢の受け皿、廃タイヤ内、空き缶などに、幼虫(ボウフラ)が発生します。アカイエカは窓の隙間や換気口、網戸の編み目などから家に侵入し、ヒトスジシマカは帰宅時や洗濯物を取り込んだ時などに人にくっついて家の中に入ってきます。
コバエは、ショウジョウバエやキノコバエ、ノミバエ、チョウバエなどの小さなハエの総称です。種類によって発生場所は異なりますが、温度が30℃、湿度が70%前後の場所で多く繁殖します。
ダニは、高温多湿(温度20~30℃、湿度60~80%)の環境を好み、人や動物のフケ・毛、食べ物のカス、カビ、ホコリなどをエサに育ちます。そのため、ダニは布団や枕、カーペット、山積みのぬいぐるみや家具の隙間、部屋の隅など、埃が溜まりやすく、隠れやすい場所に住みつき、卵を産みます。
ダニはアトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性疾患の主な原因とされており、ダニによるアレルギー反応は一年を通じて起こるという特徴があります。人を刺す、血液などの体液を吸うなど直接被害を及ぼす種類もいますが、全体の数%ほど。
ダニは乾燥や熱に弱いので、部屋を換気したり、寝具類を日光に干すことで発生を抑えることができます。
ゴキブリは、暗くて暖かく、狭い場所を好み、湿気の多い環境に住み着きます。特に、冷蔵庫の裏やエアコンの内部、テレビ、電話などの電気製品の中にいることもあります。ゴキブリは雑食性で、食べかすや油汚れ、ホコリ、フケ、壁紙、本の表紙などもえさとします。
病原菌を媒介したり、糞(フン)や死骸などがアレルゲンとなったり、健康被害を及ぼすほか、食品や書籍を食べたり、機械類の配線を切断・破壊しショートを引き起こすなど経済被害も起こす害虫です。
そもそも虫はいつ、どこから家の中に侵入して、発生しているのでしょうか?
虫は玄関からの出入りや、換気や洗濯物を干すために窓を開けたタイミングで家の中に入り込むことがあります。また、洗濯物にくっついて家の中に入ってきたり、網戸や窓の狭い隙間から侵入したりします。直接外と通じているため、虫が侵入しやすいエリアがこの2つです。
室外機からホースを通ってエアコン内部まで入り込み、家の中に侵入する虫もいます。掃除していないエアコン内はホコリやカビなどの汚れが溜まっており、それをエサにする虫たちが集まり、住処としている場合もあります。
通気口や排気口、換気扇からも虫たちは侵入してきます。風が通っている場所のため、飛ぶ虫は侵入が難しいですが、這う虫は容易に侵入が可能です。
害虫の多くは暗くて湿度の高い場所を好むため、暗い所が多く水気のあるキッチンは生ゴミなどのエサもあって格好の住処です。ここから増殖、大量発生となるケースもあります。
では、虫が家の中や周りに発生、侵入してくるのを予防するためにはどういった対策をしていればよいのでしょうか?
虫を家に寄せ付けない、発生させないための対策としては、まず「掃除・片付け」が重要です。ホコリや生ゴミなど、害虫のえさとなるものを放置しないように、こまめに掃除・処分を行いましょう。
・床の掃除
フローリングやカーペットなど床にはホコリ、フケなどの汚れがたまりやすく、虫のエサとなります。モップ、ウェットシート、掃除機などでこまめに掃除を行いましょう。フローリングの溝、畳の目に沿ってゆっくりと掃除機をかけるのがポイントです。
カーペットは繊維に絡まったホコリまで除去できるようヘッドを密着させ、毛足を立ち上げるようなイメージで、縦や横に向けてゆっくりと時間をかけて掃除機をかけましょう。
・押入れやクローゼット
押し入れやクローゼットなどの収納は、掃除する機会も少なく、風通しも悪いため、湿気もホコリも溜まりやすい場所。
また、段ボールを保管、収納している場合は、できるだけ早く処分することが推奨されます。段ボールは保温性と保湿性があり、ダニやゴキブリなどの害虫が好む環境が揃っています。どうしても捨てられないときは通気性のよいところを選んで保管しましょう。
・キッチン
キッチンは生ゴミや油汚れ、水垢など虫のエサとなる汚れが蓄積しやすい場所。料理や食器洗いの後は、飛び散った水やぬめりなどをしっかりふき取って虫の発生を抑えます。調理台やシンク、冷蔵庫内などキッチンまわりを食品用アルコールでひと拭きすれば、消毒と汚れ落としが同時にできます。
また、生ゴミは放置せずにビニール袋などに入れ、袋の口を縛って蓋付きゴミ箱へ捨てましょう。もしくは、ゴミの日まで冷蔵・冷凍保存しておくのがおすすめです。
通気口や室外機、換気扇などからの害虫の侵入を防ぐため、換気扇や通気口に専用フィルターを貼ったり、室外機とエアコンを繋ぐホースにネットやストッキングをかぶせましょう。
・エアコン掃除
エアコン内部は温度や湿度が虫にとって快適な環境で、さらに掃除していないとホコリやダニなどの汚れがあり、エサに困らない場所にもなります。特に夏は1日中つけっぱなしのご家庭も多いと思いますが、エアコンは空気と一緒にホコリなどの汚れも吸い込むため、どんどんと汚れが蓄積します。
2週間〜1か月に1度、エアコンのフィルターに付着しているホコリを掃除機で吸い取り、除去するようにしましょう。ただ、個人でできるエアコン掃除は範囲が限られているため、年1回は業者によるエアコンクリーニングを受けることがオススメされます。
※エアコン掃除についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
網戸は窓からの害虫の侵入を予防するのに効果的です。網戸のついていない窓には、できる限り網戸を設置するようにしましょう。すでに設置されている網戸は、隙間なくきちんと閉まっているか、網が破れていないか、定期的にチェック・メンテナンスをします。
網戸についたホコリなどの汚れが、カビやダニのえさになってしまうこともあるので、網戸の裏に新聞紙をあてながら掃除機で吸い取って綺麗な状態を保ちましょう。
湿気の多い場所に害虫は集まってきますが、夏は湿度が高く、室内が湿度65%以上になりやすくなります。天候が良い日は窓を開け、雨天時は、扇風機、換気扇などを使用して空気の流れを起こすなどして、日頃から除湿を徹底しましょう。さらに、エアコンや除湿器、除湿剤などを活用して湿度を下げたり、湿気が溜まりやすく、ダニが潜みやすい寝具類もこまめに天日干ししましょう。
日当たりが悪く、ジメジメした場所を虫は好みます。キッチンやバスルームを使った後は換気をして、水気は拭き取りましょう。
どうしても高温多湿で水気がたまりやすい浴室は、窓を開けるか換気扇を回すようにして、換気と除湿を行うようにしましょう。入浴後には天井・壁・床・浴槽にシャワーで冷水をかけると、浴室の温度を下げながら汚れも洗い流すことができるので、害虫のえさになるカビの予防に効果的です。
コバエやボウフラなどはわずかな水場から発生し、家の中に侵入してくることがあります。ベランダや庭にできる水たまりはもちろん、植木鉢やじょうろ、空き瓶、タイヤの溝などでも発生します。また屋内でも、観葉植物のプランターや空き缶などに水が溜まっていると虫が寄ってきて、繁殖してしまうケースがあります。
家の周りに水たまりを作らないように砂利や雨水浸透枡を設置するなどの工夫をしたり、空き缶などを放置せずに都度処分するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は夏の時期に悩まされる害虫について見てきました。
暑い日が続くと涼しい部屋で過ごすことも増えるでしょう。また、屋外から帰ってきたあとは、暑さで疲れた体を休ませてくつろぎたいと思うものです。そんな時に部屋の中に虫がいたり、部屋の中にいたのにいつの間にか虫に刺されていたりするのは、嫌気がさします。
虫の侵入経路をたったり、発生対策をしたりすることで、虫を気にすることなくゆっくりと過ごせることができる、清潔で快適な部屋を手に入れましょう!
万が一、害虫が大量に発生してしまったら早く駆除してしまいたいものです。害虫駆除や、害虫によるニオイの消臭は個人でも対応可能ですが、その範囲が広かったり程度がひどい場合はすぐさま業者に頼みましょう。もちろん軽度でも業者に依頼でき、個人で対処するよりも迅速に的確に、またアフターケアまで行ってもらえます。
弊社ロードでもごみの処分などを含む総合的なハウスクリーニングから、エアコンクリーニング、害虫駆除、消臭・除菌作業などのご依頼を承っております。対応エリアは関東1都4県【東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県】、関西2府4県【京都府・大阪府・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山県】ですが、対応していない地域も臨機応変に対応いたします。お見積もりは無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!
ロードでは害虫・害虫駆除や消臭作業のほか、家財整理から不用品の回収、ハウスクリーニング、消毒作業などを承っております。不用品の中で買取できるものがあれば、お値引きすることも可能。清掃・消毒作業や不用品回収等をご依頼、ご検討の方は、ぜひロードまでお問い合わせ下さい!
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
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突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
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任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。