
総務省消防庁が毎年発行している消防白書によると、年によって差はあるものの火事は全国で年間3万件以上起きています(令和3年:35,077件)。1日に100件、15分に1件程度のペースで出火していることになります。その中でも空気が乾燥する春・冬は火事の多い季節です。
今回は乾燥する季節の火事についてと火災損害についてです。
空気が乾燥し、風も強い場合が多い時期は、火災の危険性が高くなると言われています。 空気が乾燥しているとちょっとしたことで火が起き、さらに風が強ければ、一気に燃え広がってしまうケースも少なくないのです。では、実際に乾燥する季節とそうでない季節でどれほど違いがあるものか、札幌市が行なった「春先の火災危険についての実験」の結果を見てみましょう。
春の空気の乾燥し風の強い気候(湿度30%、風速3~4m/秒)と、夏の空気の湿った気候(湿度80%、風速1~2m/秒)を再現し、それぞれ枯草の上にたばこの吸い殻を置き、炎が上がるまでの時間を測定。たばこの吸い殻を置いた直後、周囲の枯草に燃え移りくすぶった状態が続き、春の気候は約3分、夏の気候は約10分で炎が上がる結果に。
それぞれ湿度30%と80%の状態で1日置いた木材に同時に火をつけ、燃え広がり方の違いを比較。結果、湿度80%の状態で1日置いた木材は炎の接している部分しか燃えなかったのに対し、湿度30%の状態で1日置いた木材は上方に向かって急速に燃え広がりました。
空気が乾燥していると空気中と同様、木材や落ち葉なども水分量が少なくなります。水分量多いものより少ないものの方が火が付きやすくなるため、ちょっとした火の元から一気に燃え広がる可能性が高まるのです。乾燥する季節は火災に十分な注意を払うようにしましょう。
火災が発生しやすい気象条件が基準に達した時点で、各市町村や気象庁から「火災警報」が発表されます。 火災警報が出されたら、野焼きや屋外での火遊び、焚き火、花火、煙草火のポイ捨てなどの行為が禁じられます。基本的に湿度と風速によって判断されますが、細かい数値などの発令条件は自治体によって異なります。以下はその基準の一例です。
(1)実効湿度が60%以下、最低湿度が40%を下り、最大風速が毎秒7mを超える見込みのとき
(2)平均風速毎秒10m以上の風が1時間以上連続する見込みのとき
(3)実効湿度が60%以下、最低湿度が30%以下
※実効湿度:前日と当日の平均湿度を用いて計算され、木材の乾燥具合を表す
火災警報でなくとも、「実効湿度が50%以下かつ最小湿度が25%以下(地方により基準値が異なる)」の場合のときに発表される「乾燥注意報」や「平均風速がおおむね10m/sを超える場合(地方により基準値が異なる)」に発令される「強風注意報」が出された際も、火災に注意しましょう。
火は驚くほどの速さで広がっていき、物や建物を燃やします。乾燥しており、さらに風が強いと燃え広がるスピードは速くなります。はじめは小さな火元やぼや程度でも、場合によっては建物が全焼したり、周囲の建物に延焼し大火事となる可能性も少なくありません。
火災によって受けた損害については消防庁によって定義がなされており、火災によって受けた直接的な損害を「火災損害」といい、消火のために要した経費など間接的な損害を除くとしています。
「火災損害」は、「焼損害」+「消火損害」とされます。「焼損害」は、火災の炎や高温によって焼けたり、壊れたり、変質したものなどの損害のこと。「消火損害」は、消火のために受けた水濡れ損害、消火中に生じた破損や汚損などの損害のことを言います。
また、火災損害については上記のように「ぼや」や「全焼」などと表記されます。こうした火災の焼損程度は消防庁で「全焼」から「ぼや」まで4段階に分けられています。具体的な分類は次のように定められています。
いかがでしたでしょうか?
乾燥してくると火災が起きやすく、さらに規模が大きいものへと発展しやすくなります。ちょっとした火種やボヤから、命を脅かすほどの火事となる恐れもあります。火を扱うときは火の元に注意することはもちろん、消火器の設置や防炎製品の使用など、普段から火災へのリスクを考え、注意を払い対策を施しましょう。
なお、不幸にも火事が発生してしまった場合、解体やリフォーム作業は業者に依頼しましょう。部屋の掃除・片付けについても、業者に依頼することがオススメされます。個人で火災後の後片付けを行うには時間や体力が必要ですし、完全に煤除去・消臭を自力だけで済ますのは難しいものです。また、火災時に発生する煤は有害物質で、焦げ臭さの原因となるだけではなく、健康に悪影響を与えますので、衛生面からも業者にお願いした方が良いでしょう。
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