
近年、社会問題の一つとして取り上げられることが増えている「孤独死」が深刻化しているといいます。新型コロナ感染対策の外出自粛などにより、人との交流が減り、人知れず自宅で亡くなっているケースが増えています。ある日、警察や不動産の管理会社などから、遠方に住んでいる身内の訃報の連絡がくる可能性も。
身内に孤独死が起きた場合、葬儀のほかにも、遺品整理や清掃、諸手続きなどを済ます必要があります。孤独死が発生した部屋は、基本的に故人が生前過ごされていた時のままでです。そのため、特殊清掃や遺品整理などを行わなければなりません。
一般的に「特殊清掃」は専門業者に依頼します。「遺品整理」についても、近年は業者に依頼する方が多いようです。
今回は特殊清掃と遺品整理を業者に依頼した時の流れと、立会いの有無について見ていきます。
ここでは、特殊清掃を業者に依頼した場合の流れをご紹介します。業者とのトラブルを未然に防ぐためにも、事前に流れを把握しておきましょう。
業者に問合せを行い、現地調査の候補日を決めます。ご家族の方がご遺体を発見された場合は、警察へ連絡をすませてから電話しましょう。警察による現場検証の後、特殊清掃業者が入ります。
業者によって現場の状況、汚れ、臭いなどの確認がされます。今後部屋をどのように使うのかを踏まえた上で、どのような清掃、消臭等で原状回復するかが決まります。説明を受け、見積もりがされます。
現場確認と見積もりの後、即時作業開始となることもあります
【特殊清掃作業の流れ】
①ウイルス対策と消臭効果を図るため、まず特殊な薬剤による噴霧で消毒(除菌)をします。この時、害虫駆除も行われます。
②家財などの遺品を仕分けの後、梱包作業を行い、搬出していきます。
③汚染箇所の解体で、腐敗臭を徹底的に除去します。除去が難しい箇所は臭い止めを塗布したり、コーティング工事が行われます。
④消臭剤の噴霧とオゾン脱臭機により、部屋を徹底的に消臭・脱臭します。
⑤解体後は、厚手のクロスやフローリングを張るなどして、後から臭いが戻らないようリフォーム作業が施されます。
作業完了後、業者によるチェックと依頼者の最終確認をした上で所定の費用を支払います。
ここでは、遺品整理を業者に依頼した場合の流れをご紹介します。業者とのトラブルを未然に防ぐためにも、事前に流れを把握しておきましょう。
業者に問合せを行い、現地調査の候補日を決めます。
業者が現地を訪れ、家財の量や状況、買取品の査定額、処分品の分量、必要な作業人員などをもとに見積りが算出されます。作業内容と見積の明細を比較検討・吟味し、業者と契約を結びます。
指定の日時に業者が現地を訪れ、仕分け、梱包、搬出、清掃など定められた作業を行います。
【作業当日の流れ】
①依頼者の意向や作業の流れなどについて、作業の事前にミーティングします。
②部屋やエレベーターなど共用部分を傷つけないように搬出経路の養生を行います。
③遺品の仕分け、処分品の分別作業が行われます。この時、遺書や貴重品の捜索も並行して行われます。
④遺品の梱包と搬出作業
⑤搬出終了後、部屋の清掃が行われます。
作業完了後、業者によるチェックと依頼者の最終確認をした上で、問題がなければ費用を支払います。
作業完了後内容をご確認し、形見として返送を希望する場合は、後日郵送などで送られます。
業者によっては処分をするには忍びない遺品に対して、合同供養が行われます。遺族の立会いも可能なことがほとんどです。
特殊清掃も遺品整理も、見積もり時や作業の前後などタイミングは様々ですが、原則的に最低限の立会いをお願いしている業者がほとんどです。
しかし、遠方にお住いになられていたり、仕事の都合や身体的な理由などから立会いが難しい場合もあるでしょう。そんな時は立会い不要サービスもある、遠方からでも依頼ができる特殊清掃・遺品整理業者にお願いしましょう。
立会いなしで見積もりから作業完了まで依頼することも可能なため、移動時間や休みを確保する必要がなく、遠方に住む遺族にとって大きなメリットと言えます。事前に業者に鍵を郵送等で預け、メールと電話等で見積もりや作業完了後の状態を確認します。
遠方から特殊清掃・遺品整理業者を利用する場合、基本的に下記のような流れになります。
【遠方から特殊清掃・遺品整理業者を利用する場合の流れ】
ほとんどの業者は、実際に現地に赴いて見積り金額を算出します。そのためまずは、業者へメールや電話で見積りを依頼します。この時、遠方に住んでいることと、立会いが難しいことを担当者に伝えておくと、その後のやりとりがスムーズになります。
現地見積りのため、事前に特殊清掃・遺品整理業者へ部屋の鍵を郵送します。賃貸の場合は、大家さんや管理会社から鍵を借りて作業となることもあります。見積書を作成後、遺族に送付され、作業内容と見積り金額に問題がなければ契約となり、作業日程を決めていきます。
当日は、作業前に担当者が近隣住民へ挨拶回りを行います。その後、特殊清掃・遺品整理作業開始となります。「遺言書や貴重品の捜索」「不用品の処分・買取」「貸し出しできる状態までの原状回復」などの要望があれば、作業開始前日までに業者に伝えておくようにしましょう。
作業終了後、業者から写真や動画などで報告がされますので、部屋の状態や見つかった貴重品・遺品を確認します。問題がなければ料金を支払い、作業完了となります。部屋の鍵や貴重品・遺品は、後日郵送にて返送されます。
いかがでしたでしょうか?
今回は孤独死が起きた場合に必要な「特殊清掃」と「遺品整理」の流れと立会いの有無について見てきました。
弊社ロードでも、遠方にお住いの方より特殊清掃や遺品整理のご依頼を承っております。
遠く離れた故人の遺品整理となると時間的な問題や交通費や宿泊費などの 費用面の問題が多く、お困りの声もよく伺います。 私たちはご遺族様のご都合に合わせた対応できる体制を整えておりますので、 「見積りの時だけ立ち会える」「鍵を送るから、あとは電話やメールで やりとりしたい」などどのようなご要望でも見積りスタッフにお伝え下さい。
孤独死など、特殊清掃や遺品整理が必要になる場合は、突然の事で動揺されていると思います。「どう対応すれば良いか分からない」「緊急を要するけれどどこにお願いすればいいか…」とお困りであれば、当社までお声掛けください。
ロードでの対応エリアは関東1都4県【東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県】、関西2府4県【京都府・大阪府・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山県】となっております。一部対応していない地域もございますが、臨機応変に対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
ロードでは特殊清掃のほか、家財整理から不用品の回収、ハウスクリーニング、消毒作業などを承っております。不用品の中で買取できるものがあれば、お値引きすることも可能。清掃・消毒作業や不用品回収等をご依頼、ご検討の方は、ぜひロードまでお問い合わせ下さい!
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。