
年間を通して全国各地の火事の報道がなされているものの、どこか自分には関係ないことだと感じている方も少なくはないのではないでしょうか? 総務省消防庁の発表によれば、令和3年における出火件数は、35,077件で、おおよそ1日あたり96件もの火事が発生しています。
いつ自分の自宅や職場か火事現場が火元になるか、また近隣の住宅などからの火事で、もらい火や煤の被害に遭う可能性はゼロではありません。日頃から火事への意識を高く持ち、対策や火事が起きた時の行動をチェックしておきましょう。
今回は火災にあった時の片付け、火災現場の復旧作業の業者などについて見ていきます。
自分の自宅や職場で火災が起きてしまったら、後片付けや清掃などの復旧作業が必要になります。ただ半焼~全焼の場合は、解体することがほとんどのため、下記で詳しく紹介する復旧作業は必要ないこともあります。
火事が起きると、家財や建材が燃え、煤(すす)が発生します。煤は物が燃焼した際に発生する、煙や灰に含まれる炭素の微粒子のことで、ボヤ程度でも出火時の勢いで、壁や天井など部屋中に煤がついてしまいます。また、火元ではない場合でも煤が家に入り込んでしまうこともあります。
煤はたくさん集まると黒くなり景観を悪くするだけではなく、焦げ臭さの原因となったり、有害物質のため吸引してしまうと健康被害にあう恐れもあります。火災現場を再び使えるように復旧するには、早急に煤除去が必要となります。
火災現場の復旧には煤除去以外にも、残置物の撤去や不用品の処分、建物の焦げの除去、消臭・除菌などが必要です。程度によっては個人の力だけで対応可能ですが、個人で火災現場の片付けを行うには時間や体力が必要で、かつ規模が広い場合は完全に煤除去・消臭を自力だけで済ますのは難しいといえます。
また、安全性への配慮も視野に入れると、専門の知識や経験を持つ業者に依頼することがオススメされます。自らの手で掃除をするよりも、綺麗に素早く煤汚れを取り除くことができます。また部屋全体の掃除や、消臭作業もしてもらえます。大きな火災の場合は解体工事から始まり、業者によってはリフォーム工事を請け負っていることもありますので、火災後の後始末をトータルで行っている業者に依頼すれば、各作業で業者を探して依頼する手間を省くことができます。もちろん、ボヤ程度であっても、業者に依頼することは問題ありません。
火災の復旧作業は被害状況により異なります。全焼の場合であれば、燃えてしまった家屋を解体することになります。解体工事自体は一般的なものとほぼ同様です。ここではボヤ~半焼の場合についてみていきます。
火災現場では、燃えた家財や建具や、煤や焦げ、臭いがついて使用不可となったものが出てきます。まずは、こうした残置物を撤去していきます。火災によって使用不可となった家財は「り災ごみ・火災ごみ」と呼ばれ、自治体によっては処分費用の減免制度を設けている場合があります。
火災現場では黒い煤が発生し、壁や天井など部屋のあらゆる場所に付着してしまいます。煤は前述の通り、焦げ臭さの原因かつ有害物質ですので完全除去の必要があります。
業者による煤除去は、拭き掃除などである程度取り除いた後、一般的にケレンやスクレーパーという道具を使用して煤の部分を削り、薬剤でコーティングして臭いを閉じ込めます。建物の強度によって、グラインダーという電動工具を使用して削りとるケースもあります。
消臭には、有害物質も除去できるオゾン消臭を使用する業者が多くなっています。オゾン消臭が完了するには、部屋の広さにもよりますが、1週間~10日ほど時間を要します。オゾン以外にも煤除去専用の薬剤や消臭剤を使用して、消臭・除菌を施していきます。
半焼ともなると天井や壁、床などが燃えてしまい、リフォームが必要となることがほとんど。燃えてしまっていなくとも、煤による焦げ臭さが取れない場合にはリフォームの対応を取ることもあります。
リフォームでは、まず内装を解体して燃えた箇所を撤去していきます。場合によって臭いを閉じ込めるコーティング作業などを施しながら、紙やクロスなどを撤去して下地を清掃・張り替えをして、原状回復を図ります。被害状況によって、一部もしくは全面リフォームします。
火災現場の清掃は、程度によっては個人だけで行うことも可能です。しかし、自分で行うと健康被害のリスクや、完全に消臭・除菌しきれないこともあるため、火災現場の清掃・復旧作業を専門としている業者に頼むことがおすすめです。
では、いざ業者に依頼するとなった時、どのような業者を選べばいいのでしょうか? 安心して任せられる業者を選ぶため、清掃や消臭技術の高さと合わせ、下記のポイントもチェックすると良いでしょう。
明確な料金体系がホームページなどに掲載されているか確認しましょう。料金を提示していない業者や、相場とかけ離れた料金の業者は、不当に高額な請求をされてしまう可能性があるため、要注意です。
また、前述の通り、火災ごみは普通のごみとして処分することができませんが、自治体によってはごみ処理費用の減免制度があります。こういった知識をきちんと持ち合わせ、教えてくれる業者であれば費用面でも安心して任せることができるでしょう。
火災現場となった建物が火災保険に入っている場合、申請をすれば保険金を受け取ることができます。しかし、火事が起きたあとは突然のことで動揺していたり、精神的・肉体的なショックも大きく、手続きや書類のことまで頭が回らない状態の方も多くいらっしゃいます。業者の中には、火災保険会社とのやりとりまで対応してくれたり、手続きに必要なことを相談できるところもあります。
火災現場の復旧作業の中には、専用の免許や資格が必要な作業があります。無用なトラブルを避けるためにも、依頼しようとする業者が専用の資格を保持しているか、賠償責任保険等の保険に加入しているかなど事前に確認して、安心してお願いできる業者を選びましょう。
<火災現場の復旧作業に必要な免許・資格の例>
いかがでしたでしょうか?
今回は火災にあった時の片付け、火災現場の復旧作業の業者などについて見てきました。
弊社ロードでも、火災現場の消臭・清掃・復旧作業についても、ボヤから大規模火災まで対応しております。難しい現場でも多くの特殊清掃をしてきた実績を持っていますので、積み重ねてきた技術と知識を駆使して、迅速にそして丁寧に作業させていただきます。ボヤ程度から大規模火災まで迅速に復旧できるよう手続きのアドバイス含め、最後まで精一杯お力になります。不動産や保険会社様とのやり取りが必要な場合も、スムーズに行えるようサポート致します。
ロードでの対応エリアは関東1都4県【東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県】、関西2府4県【京都府・大阪府・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山県】となっております。一部対応していない地域もございますが、臨機応変に対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
火災にあわれたとき、突然のことで少なからず動揺されていると思います。お困りのこと、不安なことがあれば、プロである弊社がサポートいたしますのでお問い合わせください。そのほか、ロードでは、家財整理から不用品の回収、ハウスクリーニング、消毒作業などを承っております。不用品の中で買取できるものがあれば、お値引きすることも可能。清掃・消毒作業や不用品回収等をご依頼、ご検討の方は、ぜひロードまでお問い合わせ下さい!
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。