
火事・火災は一年通して発生しており、「令和3年度 消防白書」(総務省消防庁)によると、2020年総出火件数は、34,691件でした。
空気が乾燥してくる季節になると、火事の件数は増加していきます。2020年の冬期(1月・2月・12月)の火災件数は9,509件と全体の約27%となっており、そしてまたまだ空気が乾燥している春期(3月・4月・5月)では10,472件と全体の3割を占めています。そして、総出火件数34,691件のうち建物火災が19,365件(うち住宅火災10,564 件)と、大半を占める形に。
春は乾燥が続くうえに風が強く、燃焼しやすくなる気象条件が揃っているため、火災の発生が多くなると言われています。では、出火原因にはどんなものがあるのでしょうか?
建物火災の出火原因についてはこちら【建物・住宅の火事や火災の原因で多いのは?】の記事で紹介しています。今回は、コロナ禍に増えたとされる火災について見ていきます。
東京消防庁のまとめによると、電子レンジから出火する火災は、この10年間で3倍に増え、2021年は過去最多の65件に上ったとのこと。
都内の電子レンジ火災は2012年は22件で、直近3年間は急激な増加傾向にあります。特に新型コロナウイルス感染症の拡大が見られた20年は51件、21年は65件と推移しました。
出火原因の5割と大半を占めるのは「過熱」、加熱のしすぎです。そのほか目立つ原因は、レンジ不可の包装を加熱するなどの「誤使用」や、金属製の食器などが放電して火花が出る「スパーク」などがあります。電子レンジによる火災が増加した要因には、コロナ禍の外出自粛で在宅時間が従来より多くなったことにより、使用機会が増えた影響もあると見られています。
春は新生活で慣れない製品を使う人も多くなります。説明書を読んで正しい使用法を確認し、調理中はその場を離れず適切な加熱をするようにし、加熱時間がわからない食品は様子を見ながら少しずつ温めるなど、慎重に扱うようにしましょう。また、汚れや食品かすを炭化したまま放置すれば、出火の原因ともなりますので、定期的に電子レンジの掃除をすることも大切です。
なお、レンジ庫内から出火してしまったら、焦らずに電源コードを抜き、加熱を止めることが重要です。一番やってはいけないことは、扉を開けることです。酸素が入り、火が燃え広がってしまいますので、水や消火器をかける時も扉を開けないまま対処しましょう。
コロナ禍の外出自粛の影響などで、全国での総火災件数は減少しました。東京都内の出火状況も同じく、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年は、東京消防庁が統計を取り始めた1960年以来最少の3694件となりました。
しかし、その一方で、特にガスコンロによる住宅火災の件数が増加しており、出火原因の上位五つのうち放火を除き、「ガステーブル等」だけが前年を上回る結果に。特に、ステーブル等の火災は、緊急事態宣言期間に前後する4月から6月、10月以降に増加しました。
増加の要因は、外出自粛などで在宅時間が長くなり、自宅で調理する機会が増えたこととみられています。普段は料理をしない不慣れな人も、キッチンに立ちコンロを使う機会が増えました。そのため、間違った使い方をしてしまったり、つい火をかけたまま忘れてしまったり、ということが起きているそう。
実際、テレワーク中にガスコンロのスイッチをつけたまま、オンライン会議等仕事をしている間に出火したケースが複数あり、注意が呼びかけられています。
コンロから火災を防ぐために、調理中はこんろから離れず、離れる場合にはこんろの火を必ず消すようにしましょう。また、火が燃え移らないようこんろ周りの整理整頓や清掃も心がけ、異変をいち早く感知する火災警報器を設置したり、自動消火機能などがついた安全装置付きこんろを使用するなど、火災に備えておくと安心です。
コロナ禍でテレワークが急速に普及し、延長コードや複数のコンセントが接続できるテーブルタップなど配線器具の使用機会が増えました。その影響からか、配線器具からの火災が増えていると考えられています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))によると、2016年から2019年にかけて配線器具による火災は減少していましたが、2019年から2021年は2年連続で増加傾向にあるとのこと。これには、上述のようにテレワークの普及・増加が関係しているものと推定されています。
発火原因として多いのは、ほこりや水分が付着して起こるトラッキング現象が目立ちます。NITEは配線器具からの火災を防ぐポイントとして、以下を挙げています。
・電源プラグやテーブルタップ及びコンセントの差込口などにほこりがたまらないよう掃除する
・テーブルタップやコンセントの差込口などに、水分やアルコールが付着しないよう注意する。
・変形した電源プラグを使用しない。
・電源コードを引っ張る、机や椅子の脚で踏むなど、無理な力を加えない。
・接続可能な最大消費電力を確認し、これを超えるような使用をしない。
各出火原因で防ぐポイントを紹介しましたが、それでも火事が発生してしまうこともあるでしょう。火災が発生した時はすぐさま119番通報し、ボヤ程度でも部屋の掃除・片付けは、業者に依頼することがオススメされます。
火災が発生するとまず大量の煤が発生し、部屋全体に広がり、一見は綺麗に見えてもすすが付着していることもあります。煤は普通の掃除のようにするだけでは、完全に取り切ることができません。また、煤から発生されるいわゆる「焦げ臭さ」を取り除くには、煤を完全に除去して十分な換気することが必要になります。
個人で煤の掃除を行うことも可能ではありますが、十分な時間や体力が必要で、かつ煤の範囲が広い場合は完全に煤除去・消臭を自力だけで済ますのは難しいといえます。「煤汚れ」「焦げ臭さ」がひどい場合は、部屋の全面リフォームも視野に入れつつ、やはり業者に頼むことがおすすめと言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今回はコロナ禍に増えたとされる火災について見てきました。
外出自粛による自炊機会の増加や、テレワークの普及が影響して、増えた火災があります。いずれも正しい使い方や、日頃の掃除などによって防ぐことができます。大切な家族や家財を守るためにも、日頃から火災に注意するようにし、火災が最も多い春の季節を安心・安全に過ごしましょう!
弊社ロードでは、火災現場の消臭・清掃・復旧作業についても、ボヤから大規模火災まで対応しております。難しい現場でも多くの特殊清掃をしてきた実績を持っていますので、積み重ねてきた技術と知識を駆使して、迅速にそして丁寧に作業させていただきます。ボヤ程度から大規模火災まで迅速に復旧できるよう手続きのアドバイス含め、最後まで精一杯お力になります。
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(参考サイト)総務省消防庁|消防統計
(参考サイト)東京消防庁
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