
悲しいことですが、火事は1年を通して発生しており、よくニュースでも取り上げられています。特に冬の時期になってくると、火事のニュースを見る機会が増えたと感じる方も少なくはないでしょう。
実際、空気が乾燥してくる季節になると、火事の件数は増加していきます。令和2年の冬期(1月・2月・12月)の火災件数は9,509件と全体の約27%となっており、またまだ空気が乾燥している春期(3月・4月・5月)では10,742件と全体の3割を占めています。(出典:総務省消防庁「消防統計」)
空気が乾燥しているとちょっとしたことで火が起き、一気に燃え広がってしまうこともあります。万が一にも自分の身に火事の危険が及ばないように、火元の確認はもちろんですが、実は部屋を綺麗にしておくことも重要になってきます。
今回は掃除・整理整頓されていない部屋と火事の関係についてです。
部屋が掃除されていなかったり、整理整頓がなされていなかった場合の、火事との関連性とはどんなものがあるのでしょうか?
部屋が綺麗な状態でなかった場合、タバコやこんろなどの火が引火しやすくなっていることがあります。掃除がされていない部屋は、キッチンも食器や食材など、ものが溢れていることがほとんどです。すると、こんろを使用した際に、近くのものへ引火してしまう可能性があります。また、普段過ごす部屋や寝室においても、室内でタバコを吸った時に吸い殻をきちんと消していないと、床などに散乱したものに引火し、そこから燃え広がってしまうことも。
なかなか起きることではないと思われるかもしれませんが、令和2年の総出火件数の34,691件を出火原因別にみると、「たばこ」3,104 件(8.9%)、「たき火」2,824 件(8.1%)、「こんろ」2,792 件(8.0%)の順となっています。(出典:総務省消防庁「消防統計」)火を使用する時に注意するのはもちろんですが、近くのものに引火してしまう危険性を下げるためにも、ものを散らかさないよう整理整頓しておくことが大事です。
トラッキング現象とは、コンセントとプラグのすき間にホコリが溜まることで、発火が引き起こる現象のことを言います。特に、タコ足配線を使用していたり、ホコリが多い部屋の場合に多発します。発火の程度や状況によっては、コンセントの周りが焦げ付く程度から大きな火災となることもあります。トラッキング現象はいつ発生するか予測できるものではないため、就寝中や留守中に火災を引き起こす可能性もあります。電源プラグをコンセントに差し込んだまま、長年使い続けている家電製品などは、普段掃除しないことが多いため、ホコリが溜まりやすくトラッキング現象を引き起こす危険性が高いです。
万が一家の中で出火したとしても、その周囲にものがなければ、火が燃え広がるリスクが低く、すぐに消火することも可能です。しかし、ものが散乱し周囲に燃えやすいものが多ければ、すぐに延焼して一気に規模の大きい火事へと発展してしまいます。いったん延焼してしまえば、消火活動が追いつかずに、家が全焼したり、近隣にも延焼してしまう可能性があります。
ものが多く散らかっている部屋では、移動するだけでも困難であり、出火元までなかなかたどり着けず、消火活動が遅れてしまい、燃え広がってしまうことがあります。上記でも触れたようにものが多ければ延焼スピードが早いうえ、さらに消火活動に遅れが出るため、すぐに消火できる程度のものでも大きな火災につながりやすいのです。
出火原因の上位は「たばこ」「たき火」「こんろ」となっていると上述しましたが、その次は「放火」となっており、他者による意図的な原因から火災が多く発生しています。そして、外から見ても家の中が汚れていたり、屋外までものが溢れているような家は、放火のターゲットになりやすいものです。
また、意図的な放火ではなくとも、通行人が火のついたままのタバコをポイ捨てしたことから、火事になるケースもあります。屋外まで溢れたごみやもの、庭の枯葉等に火が移り、一気に燃え広がることもあります。家や部屋の清掃や整理整頓を行っていないことは、予想外の火事を引き起こす可能性もあるのです。
家の中や部屋の掃除・整理整頓が行き届いていないと、火事を引き起こしたり、火事が起きた時に規模を大きくしてしまう可能性が高いです。
その根本的な解決法は、清掃・片付けをすることでしょう。ただ、ごみや不用品が大量にあったり、長い間掃除をしていない部屋は、掃除や片付けに非常に手間がかかり、時間や人手が必要になります。また、ある程度片付けはしていても、仕事などが忙しく、本格的に掃除に着手するのが難しいという方もいらっしゃるでしょう。
自分で掃除や片付けるのが難しい場合は、業者に依頼することも検討しましょう。費用はかかりますが、自分で行うよりもスピーディに確実に綺麗にしてもらえます。また、掃除だけではなく、不用品の回収・買取や消臭、除菌、水回りのクリーニングなど素人だけではできない作業も対応してもらえます。
なお、不幸にも火事が発生してしまった場合の部屋の掃除・片付けも、業者に依頼することがオススメされます。火災が発生するとまず大量の煤が発生するため、火事後の清掃ではこの煤の除去に悩まれる方が多いです。また、煤から発生されるいわゆる「焦げ臭さ」も悩みの一つとなります。
自力で煤を掃除する際は、部屋全体に付着している煤をはたきなどで落とし、煤で黒くなっている部分を、ブラシなどでこすって落としていきます。それでも取れない煤は、市販洗剤または業務用洗剤で黒くなっている箇所を拭き掃除し、その後水拭きして綺麗にしていきます。焦げ臭さが残ることが多いですが、ある程度の期間換気することで匂いが取れていきます。
ただ、個人で煤の掃除を行うには時間や体力が必要で、かつ煤の範囲が広い場合は完全に煤除去・消臭を自力だけで済ますのは難しいといえます。「煤汚れ」「焦げ臭さ」がひどい場合は、部屋の全面リフォームも視野に入れつつ、業者に頼むことで煤による汚れや臭いを取り除きます。
いかがでしたでしょうか?
今回は掃除・整理整頓されていない部屋と火事の関係について見てきました。掃除が行き届いていない部屋や、整理整頓されずものが溢れている部屋では、火事のリスクや延焼のリスクが高いということがわかります。それだけではなく、放火のターゲットにもされてしまう可能性があるため、少なくとも屋外にものが溢れている場合は、速やかに片付けることがおすすめされます。しかし、掃除や片付けを行うのが難しい場合は、業者に頼ることもおすすめです。
弊社ロードでも、家財整理から清掃やごみの処分まで、総合的なハウスクリーニングを承っています。また、火災現場の消臭・清掃・復旧作業についても、ボヤから大規模火災まで対応しております。当社では、特殊清掃などのご依頼も承っており、そこで培った知識・経験を活かし、様々な場面での清掃に幅広く対応しております。お見積もりは無料で承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
ロードでの対応エリアは関東1都4県【東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県】、関西2府4県【京都府・大阪府・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山県】となっております。一部対応していない地域もございますが、臨機応変に対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
火災にあわれたとき、突然のことで少なからず動揺されていると思います。お困りのこと、不安なことがあれば、プロである弊社がサポートいたしますのでお問い合わせください。そのほか、ロードでは、家財整理から不用品の回収、ハウスクリーニング、消毒作業などを承っております。不用品の中で買取できるものがあれば、お値引きすることも可能。清掃・消毒作業や不用品回収等をご依頼、ご検討の方は、ぜひロードまでお問い合わせ下さい!
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。