
日本は災害大国とまで言われるほど、例年自然災害が多い国です。大雨や台風、ゲリラ豪雨、地震、竜巻など大きな自然災害の発生が各地でみられています。こうした自然災害により、火災や水害に見舞われる危険性もゼロではありません。大事な住宅や家財が被害にあうだけではなく、時として人命まで奪いかねない危険なものとして、襲いかかってきます。
また、火災は自然災害によるものだけではなく、普段の生活のちょっとしたことから発生するケースも少なくはありません。空気が乾燥する時期であれば小さな火種から、一気に燃え広がり自宅や近隣まで延焼することもあります。
不幸にも水害や火災に遭遇してしまった際、体力的にも精神的にも疲労困憊の状態でしょう。ただ、この時適切に自宅等の復旧作業を適切に行わなければ、大事な家屋や家財だけでなく、健康被害まで影響が及ぶこともあります。
今回は火災や水害にあった時の復旧作業についてです。
火災の復旧作業は被害状況により異なります。全焼の場合であれば、燃えてしまった家屋を解体することになります。解体工事自体は一般的なものとほぼ同様です。ここではボヤ~半焼の場合についてみていきます。
火災現場ではまず燃えた家財や建具の撤去していきます。燃えていないものでも、煤がついて臭いを吸収してしまい、使用不可となってしまうこともあります。火災によって使用不可となった家財は「り災ごみ(火災ごみ)」と呼ばれており、自治体によってはり災ごみの処分費用の減免制度を設けている場合があります。
火災現場では黒い煤が発生し、壁や天井など部屋の至る場所に付着しています。この煤は焦げ臭さの原因であり、有害物質ですので完全除去する必要があります。部屋が2~5割うっすらと黒くなっている程度であれば自身ではたき掃除や水拭きで清掃することができますが、それ以上の場合は業者に依頼することがおすすめです。
煤汚れがひどくなければ、煤を適切に処理すれば焦げ臭さはある程度消すことができます。しかし、完全に消臭するためには全面リフォームや業者に依頼して消臭効果の高い機器や薬剤を使用してもらいます。
半焼ともなると天井や壁、床などが燃えてしまい、リフォームが必要となることが多いです。また、上記のように燃えてしまっていなくとも、煤による焦げ臭さが取れない場合も、リフォームの対応を取ることもあります。被害状況によって、一部もしくは全面リフォームするか決めていきます
リフォームでは、まず内装を解体して燃えた箇所を撤去していきます。場合によって、臭いを閉じ込めるコーティング作業などを施しながら、紙やクロスなどを撤去して下地を清掃・張り替えをして、原状回復を図ります。
水害の中でも「浸水被害」における復旧までの大まかな流れをご紹介します。
水流が激しい場所や建物が浸水している時間が長いと床や壁、設備などに悪影響があります。床下浸水であれば、一般的に排水、泥出し、乾燥で十分です。
床下の換気と並行して、使える家具や家財は2階や別棟等があれば出来る限り移動させます。浸水した家具を戻す際は、壁との間を開け、乾燥を促進させます。使えない家財は屋外に仮置きし、災害廃棄物として指定場所へ搬出します。
水で濡れた床材や壁材などをダスターなどを使って十分に水拭きしていきます。不要であれば解体して撤去・廃棄していきます。最近の建物では断熱材が入っており、外気に触れないため乾燥することはありません。表面が乾いていたとしても、内部は水が抜けきれずカビの発生原因となり、長期的にはシロアリ被害の原因ともなります。早期に内部の断熱材の状況を確認して、撤去するようにしましょう。
水中ポンプなどを使用して、汚泥や汚水等を取り除いていきます。汚泥や汚物、ガラスの破片などの危険物が混入しているため、ケガや感染症のリスクがあります。水抜きの際は衛生管理に十分注意してください。
排水処理が完了したら、汚れを流すために水道水で洗い流し、雑巾や新聞で水気を取り除きます。この洗い流すという西行を行わないと、消毒しても効果は得られないため、必ず行いましょう。
小型の扇風機や送風機などを使用して、早く乾燥させましょう。しっかりと床下を乾燥させないと、カビの発生や匂いの原因にもなるため、根気よく乾燥させましょう。また、この乾燥作業を省略した場合も消毒の効果が得られません。
水処理・床下内部の乾燥まで完了したら、消毒・除菌を行います。水害による床下浸水は、雨水だけでなく生活排水や下水などが流れ込んでいるので雑菌が繁殖し、感染症の原因にもなるため、予防のために消毒が重要となります。業者などは次亜塩素酸や複合二酸化塩素などをフォグマスターという危機を使用して、全体に噴霧して消毒・除菌させていきます。
消臭や脱臭の作業は個人の力だけでは難しいため、必要に応じて業者に依頼しましょう。消臭効果の高いオゾン脱臭機や薬剤を使用して、汚水の臭いを完全に取り除いていきます。
いかがでしたか?
火災や水害の被害にあってしまうと、どのような手続きが必要で、復旧作業はどのようにすればいいのか、完璧に把握してこなせるという方は多くはないでしょう。精神的にも体力的にも大きく疲弊しているところで、家屋の復旧作業をするのは非常に骨が折れる作業となります。上記の復旧作業は個人でもできる作業も紹介していますが、専門の知識・技術、用具が必要であったり、怪我や感染症などのリスクもありますので、無理をせずに業者に依頼することがおすすめされます。万が一、火災や水害にあってしまった時はまず、お住いの自治体に相談してみましょう。
弊社ロードでも、火災現場の消臭・清掃・復旧作業は、ボヤから大規模火災まで対応しております。また、床上浸水、床下浸水の水抜き作業や後片付け、消毒作業も承っております。火災や水害にあわれたとき、突然のことで少なからず動揺されていると思います。お困りのこと、不安なことがあれば、プロである弊社がサポートいたしますのでお問い合わせください。
火災現場のスス除去や消臭、床上・床下浸水の水抜き作業や後片付け、消毒作業などについてお困り、ご依頼はロードまでお問い合わせください!
(参考サイト)長野県建築相談連絡会|復旧に向けたアドバイス資料
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
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