
近年、日本では高齢化の進行が著しく、「孤独死」が社会問題として捉えられるようになってきています。孤独死といえば、高齢者に起こるというイメージが強いかもしれませんが、孤独死は年齢や性別に関係なく起こりうるものです。
実際、孤独死で亡くなった方を年齢別に見たとき、高齢者に達していない65歳未満者の割合は全体の半数以上。さらに20代、30代で亡くなった方は1割を超えます。(出典:一般社団法人日本少額短期保険協会「第6回孤独死現状レポート」)
高齢者の中には孤独死を意識していたという方は以前よりいましたが、近頃は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあってか、若い世代でも孤独死への意識が見られるようになりました。
孤独死は、主に一人暮らしの方が、誰にも看取られることなく住居内で亡くなることを指します。家族が遠方に住んでいる場合は、連絡を取り合っていないと気付くまで日数がかかることもあります。また、離れて暮らしていると容易に会いに行くのが難しく、発見が遅れたり、孤独死が起きた後の手続きや片づけなどがスムーズにいかない、なんてことも。
今回は家族が遠方にいる場合の孤独死に関して、特に一人暮らし・孤独死の割合が高い東京都について見ていきます。
日本の首都、東京都は人口が減少していると言われているなかで、人口が増え続けています。令和2年の東京都の人口は、日本人と外国人を合わせた人口総数が13,834,925人で、前年に比94,193人(0.69%)増加しています。(令和2年1月1日現在。住民基本台帳)
東京都における一世帯当たり人員は 1.90 人となっており、地域別にみると、区部は 1.83 人、市部は 2.07 人、町村部は 2.01 人となっています。このうち、豊島区・中野区が1.61人と最も少なく、23区で2人を上回ったのは江戸川区(2.02人)のみ。都心部ほど一人暮らしをしている人が多いことがわかります。
全国と比べても東京都は一人暮らしの割合が高いです。平成27年国勢調査では、全国の世帯数のうち「単独世帯」は1841万7922世帯で、一般世帯の34.6%。東京都飲みに着目すると単独世帯は3,164,675世帯で、一般世帯に占める割合は47.39%と半数に迫る割合です。
そして、人口も多く、一人暮らしの割合も高い東京都は、全国的に見ても孤独死者の数が多いとされています。
全国的な孤独死に関するデータはありませんが、厚生労働省「人口動態統計」(2019)の「立会人のいない死亡」死亡時に立会人がおらず、死因が特定できないケースを代用します。孤独死であっても死亡原因が特定された場合は、当該数値から除外されているので近似値となります。
全国平均は人口10万人当たり1.75のところ、東京都は9.648と大幅な差が出ています。ついで多い長崎県でも5.518と、約4ポイント差をつけており、東京都における孤独死の発生の件数が多いことがわかります。
家族と離れて暮らしている場合、孤独死を発見するのは大家さんなどのことが多いです。明らかに亡くなっている場合は警察に連絡、次に家族や保証人などに連絡して以後のことについて話し合います。
警察が死因を調べる為の検死を行った結果、身元がすぐ判明したらすぐに死体検案書と遺体を遺族に渡すことができます。警察が公的書類や契約書などから遺族関係を調べ、親子、兄弟、そして親戚などへ血縁関係の近い順に連絡がきます。
遺族は警察から状況について説明を受け、家宅捜索の時に一時没収されていた金品や住居の鍵などを受け取ります。また警察の監察医から「死体検案書」を受取りそして、「死体検案書」と併せて「死亡届」及び「死体許可申請書」を作成し、市町村役場に提出すると、埋火葬の許可書が発行されます。その後、依頼する葬儀社が決まれば、葬儀を執り行うのか、火葬のみにするのかなど詳細を決めます。
火葬や葬儀の他に、遺品整理や特殊清掃が必要です。
「孤独死・孤立死」が発生した部屋は、生前過ごされていた時のままであることがほとんどです。遺品整理や清掃などを行わなければなりませんが、ご遺体のあった場所という点や異臭、害虫の発生など、心理的・物理的な観点から個人で行うのは非常に難しいものです。一般的には「特殊清掃」の専門業者に依頼するのがおすすめです。
ただ、遠方にお住いの場合、現場近くの特殊清掃業者を選ぶのは難しいもの。また、事前打ち合わせや立会いで何度も遠くから足を運ぶのは大変です。遺品整理も自分で行うとなると1日がかりでも終わらないことがほとんどです。そのため仕事や家事をこなしながら、遠方から遺品整理のためにやってくるのは骨が折れる作業です。そんな時は遠方からでも依頼ができる特殊清掃・遺品整理業者にお願いしましょう。
ロードでも、遠方にお住いの方より特殊清掃や遺品整理のご依頼を承っております。
遺品整理作業のご依頼者様が遠方にお住まいで、インターネットを活用して弊社にお問い合わせを行い、作業をお任せされる例も少なくありません。ご依頼者様の負担を少なくするため、この際は立会無しの整理作業を行うことも少なくありません。その際は事前(見積の際)に十分なヒアリングを行い、ご依頼者様の意図欲求に沿った作業のご提案をさせていただきます。鍵の受け渡しのみの特殊清掃や遺品整理なども承っております。
孤独死など、特殊清掃や遺品整理が必要になる場合は、突然の事で動揺されていると思います。「どう対応すれば良いか分からない」「緊急を要するけれどどこにお願いすればいいか…」とお困りであれば、当社までお声掛けください。清掃、消臭、除菌作業はもちろん、部屋の片付け、不用品の処分、リフォームの手配などトータルでのサービスを提供しております。残されたご遺族の負担を少しでも和らげることができるよう、丁寧な特殊清掃作業を心がけています。
特殊清掃・遺品整理について疑問点やお困りのことがあれば、株式会社ロードまでお問い合わせください。
弊社では、お見積もり後すぐ作業できるように、作業道具を車に詰め込んで現場にお伺いします。
そのため、遺品整理ほどの荷物の撤去がある場合を除き、ほとんど特殊清掃は行えます。
深夜だから音が心配・・・などもきちんと配慮し、オゾンを設置して、ある程度脱臭しておく等の処置を致します。
高性能なオゾン脱臭器。
連続使用が可能なため夜なども作動させておくことができます。
様々な現場の状況に合わせた薬品を使い分けており、濃度の高い二酸化塩素を中心に活用しております。
電気が通じない部屋では手動噴霧器を使用します。
ほとんど目に見えない超微粒子で、消臭除菌液を空間噴霧可能となります。
他にも、布団圧縮袋・マスク・防護服・キーボックス・防水材・FRP(繊維強化プラスチック)等も持って行きます。
突然のことで急いで連絡して「状況を教えて」と言われてもショックでなかなか部屋に入ることができないと思います。そのため、現場の状況確認ができなくてもスタッフが現場まで伺い、状況を把握した上で明瞭なお見積りをさせていただきますので、無理をしてお部屋の確認に行かなくても大丈夫です。
どんな状況でも対応させて頂きますので、私達にお任せください。
突然の死を目の当たりにして、どうしていいかわからない状態も非常に辛いことです。
私達、特殊清掃員がご遺族様になり代わって現場の原状回復をすることで少しでも
ご遺族様の負担を軽くしてあげたいと思っております。
過去1,000件以上の業務で得た技能と経験値をもとに、ご遺族の方々が安心して
任せることができるという信頼を得るために、最大限の努力と精進をしております。