
日本は自然的条件から、各種の災害が発生しやすい特性があります。実際、毎年のように、水害・土砂災害、地震・津波といった自然災害が発生しています。
水害・土砂災害をもたらすこともある豪雨は、雨の強度や頻度などその降り方に特徴があり、長期的な傾向として、雨の降り方は変化しているそう。雨の降り方が変化している背景には、自然変動の影響に加え、地球温暖化の影響もあると考えられるとされています。(内閣府:令和2年版 防災白書)
豪雨や台風などによって水害や土砂災害につながることも多々あります。場合によっては浸水や雨漏りなどの被害に遭う方もいらっしゃいます。
今回はこれからの時期多くなる台風や豪雨が発生する理由や、それによって起きうる被害についてです。
「日本ではなぜ台風が多く発生するのか?」それは、日本の地理的要因が大きく関係しています。
台風は亜熱帯低気圧が発達して、最大風速17メートル以上になったもの。日本の南東の海上では、台風の原型と言える熱帯または亜熱帯低域圧が発生・発達しやすい場所です。発生した台風は、上空の風の流れに乗って、日本に上陸します。
台風の上陸は、7月~10月にかけて増えます。例年、特に上陸数が多いのが、8月と9月です。これは、太平洋高気圧や偏西風の影響を受けているためです。秋になると太平洋高気圧は、太平洋側の離れた位置にあるため、台風は日本に上陸しやすくなります。
日本では台風だけでなく、豪雨による災害も近年多く発生しています。特に、00年代半ばほどからは、通称「ゲリラ豪雨」が問題視されています。 「ゲリラ豪雨」という言葉は正式な気象用語ではなく、気象庁では「局地的大雨」と呼ばれます。
集中豪雨は、大量の水蒸気を含む暖かい空気が、上昇気流により上昇することで雲が発生します。周囲の空気を吸い込みながら上昇した雲が大きな積乱雲へと変化。上空で冷たい空気に冷やされた積乱雲は、その中で氷の粒をたくさん作り、それが落下することで激しい雨を降らせます。
集中豪雨とゲリラ豪雨との違いは、降水域の広さと降雨時間、そして発生しやすい時期の3点です。
【集中豪雨】50~300km×20~50km程度の帯状の降水域が数時間停滞して大雨を降らす。時期的には梅雨や9月などに多い。
【ゲリラ豪雨】降水域は20~30km四方の広さといわれる。時期的には5月や夏に多い。
集中豪雨もゲリラ豪雨も、積乱雲の発生により大雨が降ります。積乱雲は、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲。地上と上空で温度差が大きくなる夏は、積乱雲が発生しやすくなり、豪雨が多くなるのです。
そして、豪雨の発生は近年増加傾向にあり、気象庁の予測によると、短時間強雨の発生頻度は全国平均で今世紀末には20世紀末の2倍以上になるとも言われています。
これまで見てきたように、これからの夏の季節は日本に接近・上陸する台風が多くなり、また集中豪雨も増えていくでしょう。それにより洪水や暴風、高波、高潮などがもたらされます。川の氾濫や土石流、がけ崩れなど、時として生活や命が脅かされるような災害にもつながります。
浸水被害
すさまじい降雨量による床下・床上浸水の被害は日本各地で多発しています。
浸水被害は主に、「外水氾濫」と「内水氾濫」が原因です。「外水氾濫」とは、河川の水位が上がり、堤防から溢れ水があふれ決壊することにより起こること。一方、下水道の処理能力を上回り、排水しきれずにあふれてしまうのが「内水氾濫」です。
都市部でも内水氾濫する地域が増えつつあります。土から浸透していた雨水が、アスファルト・コンクリートなどの都市化が進むことで水が浸透しにくくなることから「都市型水害」とも呼ばれます。
「近くに川がないから大丈夫」と考えている方もいらっしゃると思いますが、都市部でも浸水の被害に遭う可能性は少なくありません。台風や豪雨の予報が出た際は、事前に対策を行い、必要な場合は早めに避難するようにしましょう。
雨漏り
台風や大雨の時に起こる被害の一つとして挙げられるのが「雨漏り」。雨漏りを発見したら、屋根に大きな穴が空いたのではと思われるかもしれませんが、実はほんの少しの隙間からでも雨は侵入してくるものなのです。
台風のときは強風によって圧がかかった状態で雨がさまざまなものに当たるため、雨漏りしやすくなります。横から強い力で入ってくる雨水や、地面に打ち付けて上に舞い上がるような雨水などです。
また、建物の外壁や屋根の構造によって、雨水が入り込みやすい部分があります。台風による強風で飛んできた枯葉やゴミなどが雨どい内のパイプに詰まると、屋根から流れた雨水が排出できなくなってしまい、雨漏りの原因となることも。さらに、台風のような強い風を伴う雨のときは、風に押されて雨水が逆流し、換気扇や通風口から入り込むこともあります。
家屋が浸水すると、浸水や汚泥の掻き出しても、汚れを清掃する必要があったり、家屋にダメージが残ってしいます。また、湿気によるカビの発生や細菌の繁殖による感染症リスクなどがあり、清掃や消毒などの対応が必要です。
また雨漏りも、放っておくと被害がどんどん大きくなります。雨漏りでいちばん多い被害が、建物の木材が腐ってしまうことです。他にも、シロアリに家を食べられてしまったり、湿気でカビが発生し家具が腐敗などダメージを負ったり、アレルギー感染症など健康被害を引き起こします。
以下は、浸水や雨漏りにあった場合の処置方法です。
【床上浸水の場合】
1.水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けます。
2.汚れた家具や床・壁などは水で洗い流す、または雑巾で水拭きして下さい。日に干せるものは日光により乾燥させるとなお良いです。
3.食器類など水洗いできるものは汚れをきれいに洗い流します。
4.電気配線や家電製品は、安全のため専門家の点検を受けるようにしましょう。
【床下浸水の場合】
1.家の周囲や床下にある不要なもの、汚泥などを片付けます。
2.床下は新聞紙等で吸水し、扇風機等で強制的に換気するなどし、乾燥を促します。
【雨漏りの場合(応急処置)】
1.雨漏りの箇所を調べましょう。
2.雨が進入してきている部分をビニールシートで覆います。
3.防水テープで補修します。
4.バケツなどに貯めて二次災害を防ぎましょう。
浸水被害にあった場合、その後処理は大変なものです。上記では個人でできる範囲での処置方法を紹介しましたが、なかなか骨が折れる作業であり、被災した後ということもあり精神的にも辛いものがあります。また家が浸水すると気づきにくい部分が破損していたり、壁紙の張替えなど工事が必要になることもあります。さらに、感染症リスクの観点から消毒も必要となります。浸水後は、専門家に相談をすると良いでしょう。
また、雨漏りについても、応急処置では完全に修繕することはできません。雨漏りのない住宅を取り戻すには、プロによる補修が不可欠となります。ですので、早めに専門業者に修繕を依頼するようにしましょう。
これからさらに台風や豪雨の被害は多くなっていくと思われます。事前の対策をしていても、その脅威にさらされてしまうことも。万が一浸水などの被害にあった場合は、専門家に一度ご相談してみることをおすすめします。
参考サイト:内閣府 防災情報のページ(外部サイト)
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